染色 樹脂の染色について

通常樹脂の染色には顔料ではなく染料を使います。
顔料は粒子が粗く色素が浸透しにくく、粒子の細かい染料の方がいいからです。
わたしが染色に使っているのは
マックスポイントRitパルマー染料パウダータイプ(家庭用簡易染料)
衣料品用ですが化学繊維も染められるので樹脂の染色も出来ます。
大きめの手芸屋さんに行くと扱っていると思います。
工業用樹脂染料と比べて複数の色が用意されているので
調色の手間がなくいつでも同じ色合いが出せるので楽です。

ジュラコンの染色方法について:
いらなくなった片手鍋の底に手巻き寿司なんかに使う巻きすだれを適当なサイズにカットして敷きます。
樹脂が鍋底に触れると変形、融解の原因になるからです。
水、鍋2/3
染料 ティースプーン1〜3
食器洗い用洗剤 スプーン1〜
染色するパーツ
を入れ沸騰するまで待ちます。
細かいパーツは台所の流しにセットするネットに入れて茹でると行方不明になりません。
ジュラコンは沸騰させても溶けません。
ネットはメーカーによるのであらかじめ熱湯で茹でて溶けないことを確認した方がいいかもしれません。
沸騰したら弱火にして5〜15分ほど煮ます。
火を止めてから冷めるのを待ちます。
煮物と同じで冷める時に染料が染みこみます。
色を濃くしたければ再び煮る→冷やすを繰り返します。
冷えたらパーツを水でよく洗ってください。
染料が服に付くと洗濯しても落ちないので注意してください。
水気を拭いたらお終いです。

KHKのDS歯車は綺麗に染まりますが
板材のジュラコンは表面を0.2mmほど削らないと表面に模様が浮き出てしまいます。

ABS、アクリルの染色も基本的に同じ方法ですが
熱に弱いので鍋を70℃くらいに温め材料を入れ冷ます、を繰り返してください。
ポリカ、塩ビ、ベークライトは染色したことがありません。



材料を用意します。t5のジュラコンです。

鍋で煮詰めます

寝過ごして焦がしたらピザになりました。(´・ω・`)ショボーン
有毒ガスが発生しているらしく目と鼻が痛くなりました。
溶かしたらすぐ換気してください。

こんな感じで染め上がりました。
表面を削っていないので模様が見えています
断面は綺麗に染まっています。
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